ゆくその七転び八起き

白血病や日常のことを書くよ

激痛

ゆくそです。金曜日の朝です。

 

昨日は、3つしました。

 ■骨髄穿刺(こつずいせんし)

 ■腰椎穿刺(ようついせんし)

 ■髄注(ずいちゅう)

 

【骨髄穿刺】

骨髄の造血組織に針を刺して、骨髄血の採取や生検のための組織採取を行います。血液検査異常の血液疾患の診断ができるため、重要な検査です。

入院初日にもこの検査はしています。その時は色んな検査を色んな場所で時間かけてしていたので、放心状態で何も感じなかったのですが、今回は意識ばっちり。それが不安。

いつもは看護師さんが注射するのですが、今日は主治医の先生と看護師さんのタッグです。主治医の先生は、骨髄穿刺のことを、【マルク】と呼んでいました。

処置室というところにつれていかれ、うつ伏せになるよう言われました。その後、ぱんつを半分ずらされました。お尻のちょっと上くらいのとこに、針を刺して吸い取るようです。付近にはタオルがかかり、唾を飲みました。

最初に消毒、次に麻酔。うああ。痛い。麻酔なのにちょいちょい痛いwまーでも、我慢できる痛み。

うつ伏せなので様子見えませんが、その後何かが刺さる。「ここまで痛くありませんか」、「ここまで痛くありませんか」、確認しながら、少しずつ背中に体重がかかるのを感じました。麻酔が効いているため、はっきりは分からなかったですが、声が近づいてくるのと、先生の影で感じてました。でも、ま、ほんと痛くなかったです。無事取得してもらいました。

ネットで調べてると結構痛いとのことでしたが、先生がうまいのか痛かったのは麻酔だけでした。骨髄液ってどんなのか、ちょっと見せてもらうと、きれいな赤色で中に白いものが浮いていました。脂肪と言ってました。ちょっと貴重な経験w

 

【腰椎穿刺】

背骨の間に骨を刺し、脊髄腔(骨髄と硬膜の間の空間)に針を進めて5~10ccの脳脊髄液を採取します。蛋白質や糖の量、細胞の数や形態を検査します。

上記のマルク後、続けて行いました。体を丸めて横向きになるよう指示され、その後、麻酔。針を刺した後は、足の先端がしびれないかを頻繁に確認されました。

「吸いますね、3,2,1」。うああ。なにか感じるwでも、ま、その程度でした。

 

【髄注

 抗がん剤を脊髄腔に注入する治療です。脳に白血球細胞が行かないように、予防のために実施するとのことです。脳脊髄液を採取した後、針を抜かないでそこから直接抗がん剤を注入します。抗がん剤は普通は血管からですが、これでは脳には届かないので、脳と直接つながってるところに入れるとのこと。

脳脊髄液を採取した後、かちゃかちゃと音がして、「薬入れますね、3,2,1」。

・・・。

・・・。

・・うあああああああああ。

左足を下にして横向きで丸まっていたのですが、その左足が、体の重みを耐えれないくらい痛い。お尻から太もも、ひざにかけて、ゆっくり足の中を移動している。見た目は動いてないと思うのですが、ひどく痙攣しているように感じました。

「もうちょっとですよー」。

まだなのかあああああ。うーーー。左足が破壊されるんじゃないかと。早くー早くー。突き飛ばしてやろうかと考えてましたw頭の中ではスタンド攻撃しまくりですよ!

「はい、終わりました」。よっしゃーー!

でも、痛すぎて体勢変えれない。んがあああ。仰向けになりました。これで助かる。。

ぐああ。たしかに左足はましになったんですが、今度は両足に均等に痛みが。全体は痙攣しつつ、おっきな塊が両足を移動している。じんじんじんじん。

 「せ、せんせい、これっていつ治まるの?」

 「大体1時間くらいですよ、部屋戻れます?立ち上がれます?」

なぜか満面の笑みになってしました。そして言いました。

 「無理w」

できるかー!俺の足を返せー(;;)いてええ

 

30分程度寝てたら、少しましになったので、車椅子で送ってもらいました。脳脊髄液は見せてもらう余裕なかったです。。

なんでこんなに痛いのか聞いたのですが、刺した場所は、足の神経が集中している場所らしく、ある程度突き刺さして、そこに薬を流し込む必要があるらしいのです。

また詳しく聞いてみたいと思います。


病室にもどったら、この日は終始ベッドにいました。

脳の液をとっているわけなので、なるべく寝ているように言われました。ほかの人の体験談なんか見てると、2~3日後にものすごい吐き気と頭痛が来るみたいです。。。

先生は、個人差ですよwって言ってましたが、KoEEEEEEEEEEE!!!!!!!!

脳よ動くなよと祈りながら、ベッドの上で固まってました。これがまた辛いんですw

寝るときは枕も使わないでとのことで、重力に負けたトカゲみたいな状態で、ベットにへばりついてました。でも、トイレしたくなった時とかは、ついつい頭をすばやく持ち上げちゃうので、脳がゆれないように意識して、ゆっくり移動しました。しんどいのぅ。

 

夕方には、親を交えて、今後の話をしました。

トータルで、8クールの抗がん剤治療を計画しているのですが、今回で第1クールの治療が終了しました。後は療養して、第2クールの抗がん剤治療に備える時期になります。

第1クールは、想像以上に回復が早く、予定より2週間程前倒しで進められています。ただ、今回の薬がたまたま効果があり、且つ、高い回復力だっただけで、これが今後も続くとは、決して思わないで欲しいと、念を押されました。厳しい・・・。

けど、やっぱり気分はいいです(^^)

大体1クールは順調に行って1ヶ月で、最速8ヶ月、平均1年の治療となります。1クールの間に一回は髄注があると聞かされ、やっぱ笑みがこぼれてしました。なぜ笑みになってしまうんでしょうw 辛い・。くそー、慣れるんかなぁ。

 

また、不安な点について、いくつか質問をさせて頂きました。ネット上に内科学の学会誌があり、読んでいると、私のバーキット型の急性リンパ性白血病についての記載がありました。このタイプは非常に稀で、まだデータ数が少ないとのこと。そういうのを見ると不安も出てくるもので、どう考えたらいいかを聞きました。

色々話してもらったのですが、大きくは2点でした。

1点目は、確かにバーキットは稀で、ちょっと前まではもっとも生存率が悪かった。しかし、リツキシマブ(リツキサン)の誕生によって、飛躍的に生存率は向上している。これは安心して欲しいデータ。

2点目は、このバーキット等、タイプは3つあるのですが、最近はこれに当てはめて考えることも少なくなってきているとのこと。何番目と何番目の染色体異常によって、不良が起きてるかが大事で、それに伴い、治療方法を選択している。

なるほどー。そういえば、学会誌にも、この染色体異常だと生存率が低くなっている、とのデータが載っていた!私の染色体異常の番号も聞きました。

結果として、私の番号は、ネット上でみる生存率の低い染色体異常ではありませんでした。ひとまず胸をなでおろしました。また、今後薬が効かないなど、問題が発生すれば、状態に合わせて都度最善の方法をとっていく、とも言って頂き、勇気を頂きました!

母と聞いていましたが、母も先生に対しての信頼感と安心感を持ってくれたみたいです。最初は病院の変更も考えていたみたいですが(^^;

 

先ほど採血を行ったのですが、この血液データの結果を持って、一時退院の日程が決定するとのことです。わくわくです!